なぜ「不動産会社」ではなく
「FP」が空き家相談を受けているのか
「空き家の相談なら不動産屋さんじゃないの?」
そう思われる方も多いと思います。
実際、私自身も宅地建物取引や不動産コンサルの会社を経営していて、
不動産会社の専門性や役割の大切さは日々実感しています。
ただ、空き家のご相談に関しては、あえて「FP」としての立場で
お受けするようにしています。今日はその理由をお話しします。
「売る・貸す」の前に、整理したいことがある
不動産会社は「物件をどう動かすか」のプロフェッショナルです。
売買や賃貸を通じて、所有者の方の悩みを具体的に解決へ導いてくれる、
とても心強い存在だと思います。
一方で、空き家を抱えている方とお話ししていると、「売る」「貸す」を決める、
もう少し手前の段階で立ち止まっている方が多いことに気づきます。
・そもそも、この家をどうしたいのか、まだ自分の中でも決まっていない
・兄弟や親族との話し合いがまだできていない
・今後の生活費や老後資金の中で、この不動産をどう位置づけるべきか分からない
・売るにしても貸すにしても、税金や費用がどれくらいかかるのか見えていない
・頭では「そろそろ動かさないと」と分かっていても、
思い出の詰まった実家を手放すことに気持ちがついていかない
特に最後の「思い入れ」の部分は、見過ごされがちですが、
とても大きな理由だと感じています。
生まれ育った家、両親が大切にしていた庭、家族で過ごした時間。
そうした気持ちは、税金や維持費といった数字だけでは割り切れないものです。
「早く売った方がいいですよ」と急かされるように言われると、
かえって動けなくなってしまう。そんなお話もよく伺います。
弊社としては、そうした気持ちも一つの大切な判断材料として受け止めながら、
ご本人のペースで整理のお手伝いができればと思っています。
こういう「決める前の整理」の段階では、
売る・貸すといった具体的な選択肢に進む前に、
まずは幅広い視点で一緒に考えてくれる相手がいると心強い、
という声をよくいただきます。
FPは「不動産」ではなく「家計・人生」を主語に考える
私は国際資格のCFP®とFP1級、宅地建物取引士の資格を持っています。
FPの仕事は、保険や不動産、税金、年金といった一つひとつの選択を、
その人の暮らし全体を見ながら一緒に考えることだと思っています。
たとえば保険一つ選ぶにも、その人の家計や将来の計画を無視して決めることはできません。
空き家の相談も同じです。
「この空き家、売るべきか貸すべきか」ではなく、
「この方の今後の生活、相続、資産全体を考えたときに、この空き家はどう扱うのが一番いいか」
という視点で考えると、答えが変わってくることがあります。
場合によっては、「今はまだ動かさず、このまま持っておく」
という結論になることもあります。こうした選択肢も含めて、
幅広くお伝えできるのが、FPという立場の特徴かなと思っています。
相談料・顧問料というスタイルを選んでいる理由
もう一つ、大事にしていることがあります。
私はFPとして生命保険や損害保険の取り扱いもしていますし、
不動産会社も経営していますが、空き家のご相談に関しては、
それらの商品や仲介を前提にせず、
相談料・顧問料という形でお受けするようにしています。
そうすることで、売る・貸す・残す・解体する・何もしない、
という選択肢をできるだけフラットな立場でお伝えできる。
それが、この形でご相談を受けている一番の理由です。
そして、実際に「売る」「貸す」という結論に至った際には、不動産屋として
ご対応させていただきます。ただそこに至らなくても、
その前段階でのお手伝いができれば、という思いです。
こんな方にご相談いただいています
・実家を相続したが、遠方に住んでいてどうすればいいか分からない
・空き家のまま固定資産税を払い続けているが、このままでいいのか不安
・兄弟間で「売る・売らない」の意見が分かれていて、まず何から整理すべきか知りたい
・頭では分かっていても、実家への思い入れがあって、なかなか踏み出せずにいる
・売る・貸すを決める前に、一度フラットな立場で話を聞いてほしい
一つでも当てはまる方は、まずは現状の整理だけでも、お気軽にお話しください。
会津若松市を拠点に、FPとして空き家・相続不動産のご相談も承っています。
お気軽にご連絡ください。
株式会社あいFP事務所 代表取締役 菊地 智恵
電話0242-23-9013 携帯080-5737-2229