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金利上昇局面の住宅ローン、「何年で組むか」より「何を選ぶか」

報道番組の住宅ローン特集を見ていると、金利の動きを分かりやすく解説してくださる専門家の方をよく見かけます。

マイナス金利の時代には「変動金利一択」という立場を発信する方が多く、今は金利が上昇する局面で、

返済期間を50年に延ばすという選択肢が話題にのぼることも増えてきました。

そうした発信を否定したいわけではないのですが、報道番組とかで言っちゃうのってどうなの?

そもそもその専門家の人は正しい情報を発信しているの?とちょっとモヤモヤしてしまったので

私自身がお客様と向き合う中で大切にしている考え方を、この機会に整理してみたいと思います。

 

マイナス金利の時代に考えていたこと

 

マイナス金利が続いていた頃、変動金利を選ぶ方が増えていくのは自然な流れでした。

それでも私は、お客様の収入の安定性や将来のライフイベント、金利上昇に対する

心理的な耐性などを踏まえたうえで、長期固定金利をお勧めすることが少なくありませんでした。

 

「今が低いから変動」という発想だけでなく、「この先何十年も返済していく方にとって、

何が安心につながるか」という視点を大事にしていたからです。

金利が歴史的な低水準にあるときこそ、その低さを長期的に固定して手に入れられるという選択肢には、

大きな意味があったと感じていますし、間違っていなかったという自信があります。

 

金利上昇局面で、私が考えていること

 

今は状況が変わり、金利の上昇局面に入っています。

毎月の返済額をなんとか抑えたいというニーズから、返済期間を延ばすという選択肢が

注目されるのも理解できます。

実際、それによって住宅取得のハードルが下がる方もいらっしゃると思います。

 

ただ私自身は、この局面でお客様にお伝えしたいのは「返済期間を延ばす」ことよりも、

「住宅取得の計画そのものを見直す」という選択肢です。

 

たとえば新築にこだわらず、中古住宅やリノベーションという形で、予算や広さ、

立地の希望を柔軟に組み替えてみる。

そうすることで、無理に返済期間を延ばさなくても、家計に合った返済計画を

描けるケースは意外と多いのです。

 

返済期間を延ばすことは、月々の負担を軽くする一方で、総返済額が増えたり、

退職後まで返済が続いたりと、長い目で見ると別の負担を生むこともあります。

それに対して、住宅そのものの選び方を見直すというアプローチは、

返済期間はそのままに、身の丈に合った住まいの形を探すという、

もう一つの柔軟さだと思っています。

 

大切なのは、時代に合わせて選択肢を広げること

 

マイナス金利の時代に有効だった考え方が、金利上昇局面でもそのまま当てはまるとは限りません。

逆もまた同じです。

金利という切り口から住宅ローンを分かりやすく伝える発信は、

多くの方にとって参考になるものだと思いますし、返済期間の延長という選択肢自体を

否定するつもりもありません。

 

その上で私が大切にしたいのは、「金利をどう選ぶか」だけでなく、「住まいそのものをどう選ぶか」という、

もう一つの柔軟さを選択肢として持っておくことです。

 

お客様一人ひとりのライフプラン全体を見ながら、その時々の状況に合った提案をしていく。

それが、FPとして私が住宅ローン相談に携わる中で、これからも大切にしていきたい姿勢です。

 

最後までお読みいただきまして、ありがとうございます!

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株式会社あいFP事務所 代表取締役 菊地智恵

福島県会津若松市大町一丁目7-12 キャッスルマンション203号室

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