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年収の「壁」を気にし過ぎて見落としがちなこと

壁を乗り越える人のイラスト(女性)

お子さんを養育されている方や、

もう育て上げられたという方が、

「配偶者の扶養の範囲内で働きたい」というご相談が

時々あります。

 

所得税が課税されない壁

 

壁には税金と社会保険の2つがあります。

よく壁と言われる103万円と言われていたのは

所得税が発生しない壁です。

これが2025年以降、基礎控除が合計所得金額132万円以下は

95万円(改正前48万円)になったので、160万円になります。

 

社会保険は年収が130万円を超えると社会保険の扶養から外れて、

自分で社会保険料を負担することになるので、130万円が壁です。

 

自分の壁はいくら?

 

ではどのくらい働いたらいいのかは、

自身がどのくらい働けるのかにもよりますが、

家計への影響で計算していきます。

 

1ヶ月の支出(毎月の積み立ても含む)が40万円で

配偶者(夫)の手取りが30万円だとしたら、

働いて得たい最低必要額(妻)は10万円です。

これを8万とかにしてしまうと積み立てが出来ないので

10万必要です。

 

年収にすると120万円、所得税の課税はされず、

社会保険の扶養からも外れません。

(住民税加味していません)

 

月々の家計からすると、これでいいような感じに見えますが、

このままだと、この方は厚生年金の上乗せがありません。

(勤務先にもよります)

老後はこれで大丈夫なのでしょうか?

 

自身で社会保険加入した場合

 

もし月12万円(標準報酬月額)もらえる仕事を15年続けたとして、

これでいくら厚生年金の上乗せになるかというと、

年118,390円です。

 

これは公的年金なので一生涯受給出来ます。

(ちなみに、iDeCoは積み立てて運用した分を年金のように

受取ることが出来ますが、一生涯ではありません。)

 

月1万円弱の上乗せですが、

公的年金は一生涯続きますので、30年受給し続けるとすると、

老後のお金に約355万円上乗せが出来ます。

 

まとめ

 

まとめると、月々の手取り額を「壁」だけで気にして、

働き控えをすると、

老後に大きな影響があることがあり、

これは老後に気付いても遅いことになります。

 

iDeCoももちろん大切ですが、まずは厚生年金の方が先です。

 

壁についての相談は、実際にキャッシュフロー計算してみると、

老後に影響が出て、再検討が必要な場合が大半です。

 

「働き方を変えたい、考えたい」という場合には

一生涯の計算が出来る、キャッシュフローを作りましょう。

せっかく働いていたのに、老後赤字なるのは悲しすぎます。

 

これから家を買う、住宅ローンを抱える必要がある場合は

キャッシュフローの必要性はなおさらです。

 

これから家を買う場合は計算が必須

 

しっかり計算をすることで、苦しまずに返済していける住宅ローンの上限額や、

もう少し働きたい場合はどのくらい増やすと老後への影響があるのかも

わかります。

転職を考えている方にも必要です。

キャッシュフロー計算、無料ソフト等で自身で作ることも出来ますが、

もしファイナンシャルプランナーに依頼したい、相談したいという場合は

ぜひご連絡ください。

 

株式会社あいFP事務所 菊地智恵