マイナス金利解除・・変動金利の住宅ローンはどう変わる?
~固定にシフトすることを決断したご夫婦のお話~
加藤さん(仮称・43歳)のケース
ご本人:会社員450万円、奥様:妻300万円
お子さんお一人:中学2年生
土地建物:3,200万円(2015年に新築)
固定金利が毎月じわじわ上がっています。
そして日銀のマイナス金利解除の可能性のニュース。
住宅ローンを変動金利で返済中の方からすれば、
どうなるのだろうと不安に思われている方から
この先のローンについて相談が相次いでいます。
そこで加藤さん(仮名)の事例を紹介します。
金利が上がることに不安
加藤さんは9年前に変動金利で住宅ローンを組みました。
毎月の返済額は88,000円。
無理がある返済計画ではありません。
でもお子さんにお金が掛かる時期はこれから。
備えが必要と思い、蓄えは作っているけれど、
教育費の総額と「金利引き上げ」の可能性で不安に思っていました。
日銀は長期金利を昨年引き上げ、
そのため住宅ローンの長期固定金利が上昇しています。
全期間固定金利住宅ローンのフラット35も、
最近は1.3%台で推移していましたが、今は2%手前まで上昇しています。
そして、「マイナス金利解除」によって変動金利にどう影響があるのか。
急激に金利が上がってしまい、月々の返済が2,3万円上がったらと不安になります。
変動金利のルール
ただ、変動金利には、5年ルールと125%ルールがありますから、
今返済中の変動金利が上がったとしても、
返済額が急激にあがることはありません。
125%ルールは、月々の返済額10万円が12.5万円以上にはならないということですが、
2.5万円上がればかなりの上昇とも言えますが。
ただ本来はもっと上がっていて14万円とかになる返済を125%ルールで抑えているだけで、
それは支払わなくていい分が出来るということではなく、
「支払っていない分が出来る」ということになり、最終的に一括で支払いが必要になります。
こういったリスクが変動金利にはあるということは、しっかり抑えておく必要があります。
固定への借換を決断
今の変動金利のままで返済を続ける場合は、
金利が上がったときに耐えられるだけの余力が
家計にあるのかを確認しておくことは重要です。
加藤さんの場合は、9年前に家を建てる時に返済に無理の無い借入額にして、
預貯金を作ってきてはいるので1,2万円の上昇には何とか耐えられる可能性があります。
でも、もっと上がる可能性は回避したいと考え、
住宅ローンの組み直し(借換)を検討することにしました。
変動金利のリスク回避をするには、固定に切り替えてしまうということもアリです。
低い全期間固定を探すことが今ならまだ可能です。(2024.3月)
フラット35で言えば、低い時期よりは上昇していますが、
まだ2%以下ですし、もっと短い期間でフラット20にすればさらに金利は低く、
1.3%台にすることが出来ます。
月々の返済額アップが許容範囲かどうか
月々の返済額は今までよりも上がります。
一部内入れ(200万円程)と借換に掛かる諸費用は自己資金で用意して、
2200万円を20年で借換することにすると、月々の返済額は104.600円程です。
月々としては1.5万円上がりますが、2,3万円上がる可能性と
もっと上がるかもしれないという心理的負担を思えば、
良い選択と思われたようです。
家計のやりくりが最も重要
このように借換が出来ることも、返済に無理がある住宅ローン借入額ではなかったことと、
家計管理をしっかりされていて、預貯金を作られていたからこそ出来たことです。
リスク回避のためには日頃の家計管理がとても重要ですし、情報収集大切です。
特に変動金利の住宅ローン返済中の方は、
様々な選択が可能になるように蓄えを強化しておいてください。
※住宅ローン相談は株式会社あいFP事務所までどうぞ。